「みんなでつくろう、これからの医療 <People’s Power flow into Healthcare:PPH> プロジェクト」は、ピーペックのミッションである「病気があっても大丈夫と言える社会」の実現に向け、あらゆる人が立場を超えてこれからの医療を一緒に考え、創っていくためのプロジェクトです。
病気をもつ人が治療のために生活を諦めるのではなく、自分らしい生活のための治療ができるように。そして、日本のこれからの医療を素敵なものにするために、病気や資格の有無に関わらず、すべての人たちが語り合い、病気をもつ人視点の治療・薬・サービスを「あたりまえ」にすることを目指します。
2021年7月11日に開催したオンラインイベント「あなたにもわたしにも 医療をつくるチカラがある」の中で公開した、プロジェクトメンバーのスペシャルインタビュー動画
プロジェクトキックオフイベント(11/22)当日のアーカイブ動画
みんなでつくろう、これからの医療プロジェクトについて
PPHプロジェクトは、
“ともに”よりよい医療を創るための“ハブ/架け橋”になることを目指しています。
これまで病気をもつ人は「医療を受ける人」や「支援が必要な存在」と見られがちでした。そして、病気をもつ人が持つ価値は、当事者も他のステークホルダーも自覚や認識をされていませんでした。しかし今や「病気をもつ人」は医療チームの重要な一員として、ともに医療を創る担い手 であり、医療のさまざまなプロセスに病気をもつ人・家族を巻き込むことが21世紀の医療には欠かせない」という考え方に発展してきました
このような潮流は、「患者中心の医療」「患者協働」「患者参加型の医療」「PPI;Patient and Public Involvement 臨床治験への患者・市民参加」、「Patient Engagement 患者関与」などさまざまな動きとなって現れています。
こうした潮流の中で「病気をもつ人」(患者会も含みます)とライフサイエンス企業との対話や交流の機会がますます増加すると予測されます。しかし、「病気をもつ人」は、ライフサイエンス企業との対等な対話や交流が困難な場合があります。また、ライフサイエンス企業にとっては「病気をもつ人」のもつ価値をビジネスに取り込むことが大きな課題となっており、これまでのCSR活動とは異なる位置づけが必要と言われています。
PPHプロジェクトの役割の一つとして、環境づくりがあります。「病気をもつ人」個人や規模の小さい患者会への人財、資金、知識面でのサポートを通し、ライフサイエンス企業との対等な対話、交流を支援します。
「病気をもつ人」に蓄積された価値は、イノベーションの宝庫です。しかし、ライフサイエンス企業が「病気をもつ人・患者会」とどのように関わればよいのか懸念する企業や社員も少なくありません。
両者が対等で透明性のある対話や交流をするためには、多くのハードルがあります。このハードルをどのように乗り越えるか?
PPHプロジェクトが、両者の「ハブ」となろうとする意図がここにあります。
PPHプロジェクトは疾患横断型の緩やかなネットワークの形成を目指しています。個人でも、患者会(患者支援団体)でも誰でも参加できます。SNSでつながる等の新しいコミュニティも歓迎します。また、ライフサイエンス企業で働く人が、個人的にでも、会社としてでもプロジェクトに参加できます。
PPHプロジェクトの主役は参加される皆さんです。ピーペックは基盤となる「場」を創り、その活用をサポートしていきます。